【問題1】
卓上のチーズについて、以下の問いに答えよ。

A : コンテ
B : フルム・ダンベール
(1) A、Bのチーズを試食して、チーズの特徴がわかるようにテイスティングコメントを記せ。

(2) Aの原料となる乳種を記せ。
(3) Aを使って、ハードタイプ2種類を食べ比べる会を開く。もう1種類は、Aと異なる乳種のチーズを用意することになった。あなたが選ぶチーズの名称と乳種を記せ。
また、Aのテイスティングコメントをふまえて、食べ比べのポイントを簡潔に記せ。

(4) Bは原産地保護名称保護チーズである。チーズの名称と原産国を記せ。
(5)小学生が親子で参加する体験イベントで、Bのアレンジと飲み物を提供することになった。あなたが考える、副食材を使ったチーズアレンジと 合わせる飲み物を記せ。
【問題2】
次の図はパルミジャーノ・レッジャーノの製造工程を示したものである。

(1) Bの工程により、このチーズの固形分中乳脂肪分は最低で32%となる。この工程で具体的にどのようなことが行われるか、簡潔に説明せよ。
(2) Cの工程において、添加されるものが2つある。それは何か記せ。
(3) Eの工程で、カードはどのくらいの大きさにカットされるか。具体的に記せ。
(4) Fの行程で、およそ何℃まで加熱するか記せ。
(5) CからGまでの工程は、大型の銅釜で行われる。銅釜に1,000リットルを配乳した場合、約35㎏のチーズは何個できるか、個数を記せ。
(6) この製法には加熱殺菌の工程はない。しかし、リステリア・モノサイトゲネスのリスクは少なく、自主検査の対象ではない。それはなぜか、簡潔に説明せよ。
(7) Iの工程について正しい説明を1つ選択し、その記号を記せ。
ア. 飽和食塩水に浸漬するため、中心部より表皮近くの塩分濃度が高いチーズになる。
イ. 飽和食塩水に浸漬し、表面から塩分が浸透して熟成中に均一な塩分濃度になる。
ウ. カードに食塩を混合して型詰めするため、均一な塩分濃度になる。
エ. 熟成中に表面に乾塩を擦り込み、徐々に浸透して熟成中に均一な塩分濃度になる。
(8) Jの行程について、原産地名称保護の規定に定められた最低熟成期間は何カ月か記せ。
【問題3】
次の文を読み、以下の問いに答えよ。
ある工房で、水分含有量の低い長期熟成向けのチーズを製造することになった。担当した新人職人は「水分を徹底的に抜くこと」をめざして製造を行ったが、製造原理を表面だけで理解していたため、よかれと思って行った一連の操作がすべて裏目に出てしまった。
(1) 新人職人は、レンネットを添加してミルクを固める前に、あらかじめ ア を添加して前発酵を行った。しかし、「より水分の少ないチーズにしたい」と考え、前発酵工程を必要以上に長時間継続してしまった。その結果、乳酸生成が進みすぎて イ が過度に低下し、先輩職人から「これでは ウ が溶出してしまい、熟成しても弾力が出ず、軟弱な組織のチーズになってしまう」と注意された。
ア、イ、ウ に入る最も適切な語句を記せ。
(2) その後の工程で、新人職人は、カッティング終了後、時間を置かずにすぐ最大速度で激しく撹拌を行った。その結果、ホエイが白く濁ってしまい、最終的なチーズの歩留まり(収量)が著しく低下した。なぜ歩留まりが低下してしまったのか、「カッティング直後のカードの硬さ(状態)」と、「ホエイの色が変わった原因」の2点に触れて、理由を説明せよ。
(3) 新人職人は、加熱の力でさらにカードを収縮させて水分を追い出そうと考え、カッティング直後に火力を最大にして、一気に目標温度まで急加熱した。しかし、結果として内部に水分が過剰に残る原因となった。急激な加熱が、なぜ逆に内部の脱水を止めてしまったのか。その理由として最も適切なものを以下から1つ選び、記号を記せ。
ア. 急加熱されたことで、カードの内部と外部の浸透圧が一致し、水分の移 動が起きなくなったため。
イ. 急に温度が上がったことで乳酸菌が活性化し、カード内部で大量の乳酸を生成したため。
ウ. 急加熱によってカードの表面が急激に収縮・硬化し、内部のホエイの抜け道を塞いでしまったため。
エ. 温度の急上昇によってレンネットが失活し、カゼインの分解が抑制されることでホエイをカード内に保持しやすくなったため。
(4) 型詰め・圧搾工程で、新人職人は「プレスとはカードの中の水分を強く絞り出す工程だ」と考え、初期段階から最大荷重をかけて圧搾しようとした。しかし、先輩職人は、「プレスの目的を勘違いしている。圧力は段階的に上げなければならない」と指導した。
プレスの主な目的と、圧力を段階的に上げる必要がある理由を説明せよ。
【問題4 】
あなたはチーズセミナーの講師として、Pont-l’Evêque 1ホール(約400g)を購入した。そのうち半分をセミナー用として8人分にカットし、残りの半分は後日使用するために保存することにした。
(1) Pont-l’Evêque 1ホールの形状(真上から見た図)を例にならって実線で描き、カットする線を点線で描け。チーズは実物大でなくてよい。
例) カマンベールを2等分した場合

(2)(1)のようにカットした理由を記せ。
(3) 残りの半分を良好な状態で保存する方法とその理由を記せ。
【問題5】
次のA~Eは、アルプス山脈にまたがる5カ国について述べたものである。
文を読み、以下の問いに答えよ。
A 国土の60%をアルプス山脈が占めているこの国では、夏には高地放牧を行い、山小屋(シャレ)でチーズ造りが行われる。①この国における原産地名称保護チーズ第1号は、アルプス山脈での放牧以外にも伝統的な製法が規定されている。
B 夏の高地放牧ののち、秋にアルプス山脈を下りてくる道中ではソフトチーズが造られ、この国ではそれらを②ストラッキーノと呼んでいた。
C この国ではアルプス山脈と並行してジュラ山脈も走っている。ジュラ山脈ではComtéという「山のチーズ」と③Comtéから派生した2つのチーズが原産地名称保護チーズとして認定されている。
D 国土の南部はアルプス山脈が広がり伝統的に山のチーズが造られ、北部の平野部では工場製のチーズが製造されている。
E この国では、同じくアルプス山脈が広がる近隣の国々の影響を受けながら、伝統的なチーズ造りを続けている。ほとんどのチーズは、国内西部のアルプス山脈のあたりで造られている。
(1) 下線部①のチーズの名称を記せ。また、規定されている伝統的製法を3つ記せ。

(2) 下線部②はどのような意味が語源となっているか記せ。また、ストラッキーノと呼ばれるチーズの名称を2つ記せ。

(3)Cの国のアルプス山脈で製造されている牛乳製の原産地名称保護チーズの名称を1つ記せ。
(4) 下線部③のComtéから派生した2つの原産地名称保護チーズの名称と、それぞれのチーズが誕生した背景を説明せよ。

(5) DとEの国名を記せ。
(6) 「山のチーズ」の特徴を2つ記せ。また、そのような特徴となった背景を簡潔に説明せよ。

(7) アルプス山脈で製造されている山羊乳製の原産地名称保護チーズの名称を1つ記せ。
【問題6】
写真A、B、Cは、いずれも同じ乳種で造られるヨーロッパの原産地名称保護チーズである。Cの原産地は地図上の C の位置である。以下の問いに答えよ。


(1) A、Bの原産地を地図上の □ から選び、Cの例に従って □ 内に記号で記せ。
(2) A、B、Cに共通する乳種を選んで○で囲め。

(3) A、Bの表皮の色はどのように形成されたものか、説明せよ。
(4) A、B、Cのうち、規定の最低熟成期間を経た時点で最も水分が少ないと考えられるのはどれか。また、その理由を簡潔に説明せよ。
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